コラム

2025/07/13 コラム

ブログやSNSで不倫暴露した場合の名誉毀損リスク

法的リスクを回避するための注意点

はじめに

不倫問題に直面すると、怒りや失望からブログやSNSで不倫相手や配偶者の行為を暴露したくなるかもしれません。しかし、不倫の暴露が名誉毀損やプライバシー侵害に該当する可能性があり、逆に法的責任を問われるリスクがあります。正当な権利を行使しつつ、法的な問題を避けるためには慎重な対応が必要です。

本稿では、ブログやSNSで不倫を暴露した場合に発生する名誉毀損リスクと、それを回避するための具体的な注意点について解説します。不倫問題に関連して法的トラブルを避けたい方に向けたポイントを解説します。

不倫問題や名誉毀損リスクに関するご相談は、ぜひ当事務所へご連絡ください。

Q&A

Q1:ブログやSNSで不倫の事実を公開すると、名誉毀損に該当しますか?

はい、不倫の事実を公開する行為は、相手の社会的評価を低下させる可能性があるため、名誉毀損に該当する可能性があります。

Q2:名誉毀損が成立する条件は何ですか?

  • 事実の摘示
    不倫などの事実が具体的に示されていること。
  • 公然性
    不特定多数が認識できる状況で行われていること(SNSやブログの公開投稿など)。
  • 社会的評価の低下
    公開された内容により、相手の名誉が傷つけられること。

Q3:不倫が事実であれば名誉毀損にはならないのですか?

事実であっても名誉毀損が成立する場合があります。特に、不倫を公に暴露する行為が公共の利益を目的とせず、単なる私的感情に基づくものである場合、名誉毀損と判断される可能性があります。

Q4:名誉毀損を避けるためにはどうすればいいですか?

  • 公開範囲を限定する
    SNS
    の投稿を非公開に設定し、第三者が見られないようにする。
  • 事実を客観的に記載する
    感情的な表現や誹謗中傷を避ける。
  • 弁護士に相談する
    公開内容の適法性について確認する。

解説

ここからは、ブログやSNSで不倫を暴露した場合の名誉毀損リスクと、その回避方法について詳しく解説します。

名誉毀損の成立要件と影響

名誉毀損の成立要件

  • 事実の摘示
    不倫の具体的な行為や相手の名前を挙げるなど、特定の事実を示すこと。
  • 公然性
    公開範囲が広く、不特定多数が内容を認識できる状態で行われること。
  • 社会的評価の低下
    公開された内容により、相手の評判が低下し、名誉が損なわれること。

法的影響

名誉毀損が成立すると、民事では損害賠償請求の対象となり、刑事では名誉毀損罪として処罰される可能性があります。

ブログやSNSでの不倫暴露におけるリスク

  • 名誉毀損リスク
    相手の名前や行為を公然と暴露することで、名誉毀損が成立する可能性があります。
  • プライバシー侵害リスク
    不倫相手や配偶者のプライバシーを侵害する行為として、損害賠償請求の対象になることがあります。
  • 逆に訴えられる可能性
    暴露された側から、名誉毀損やプライバシー侵害で訴えられるリスクがあります。

名誉毀損を避けるための対応方法

内容の確認と限定

  • 公開範囲の制限
    SNSの投稿を非公開に設定し、不特定多数が閲覧できないようにする。
  • 事実の客観性を保つ
    誹謗中傷や感情的な表現を避け、事実のみを記載する。
  • 法的手続きを活用する
    不倫問題を解決するためには、ブログやSNSでの暴露ではなく、慰謝料請求や調停などの法的手続きを進めることが適切です。
  • 弁護士の活用
    公開内容が名誉毀損に該当するかを事前に弁護士に相談し、適法性を確認します。

法的トラブルが発生した場合の対処方法

  • 警告書の送付
    相手方から名誉毀損やプライバシー侵害で警告を受けた場合、弁護士を通じて対応を行います。
  • 損害賠償請求への対応
    損害賠償請求を受けた場合、弁護士が代理人として交渉や裁判を進めます。
  • 法的リスクの回避
    トラブルがエスカレートしないよう、法的に適切な手続きを進めます。

弁護士に相談するメリット

  1. 名誉毀損の成立要件を精査
    弁護士が投稿内容や公開範囲を確認し、名誉毀損に該当するリスクを回避します。
  2. 法的手続きの提案
    慰謝料請求や調停を通じて、不倫問題を法的に解決する方法を提案します。
  3. トラブル対応のサポート
    名誉毀損やプライバシー侵害で訴えられた場合の対応を全面的にサポートします。
  4. 冷静な解決の実現
    感情的な対立を避け、法的根拠に基づいた解決を図ります。

まとめ

  • ブログやSNSでの不倫暴露は名誉毀損やプライバシー侵害に該当する可能性がある
    公然性や社会的評価の低下が成立要件となります。
  • 公開範囲を制限し、感情的な表現を避ける
    公開内容を慎重に確認し、適法性を保つことが重要です。
  • 法的手続きで問題を解決する
    慰謝料請求や調停を活用し、冷静に問題を解決します。
  • 弁護士のサポートで安心して進める
    名誉毀損リスクの回避から法的対応まで、一貫して支援を受けられます。

不倫問題でブログやSNSを活用する際のリスクを避けたい方は、ぜひ弁護士法人長瀬総合法律事務所にご相談ください。


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